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お客様の声・体験レポート - 催眠療法(ヒプノセラピー)

インナーチャイルドをケアーする

野原さん、こんばんは。

先日、ヒプノセラピーでお世話になったIです。その節はありがとうございました。

カウンセリングの時にお話したように『母親に愛されたい娘たち』という本を読んで、野原さんのことを知り、セラピーを受けさせていただきました。

本を読んでいたので、どういうことをやるのかだいたいはわかったいたのですが、いざセラピーが始まる時は、やはり少し緊張しました。でも、野原さんの誘導の声を聞いているうちに、いつのまにかリラックスして催眠状態に入ったみたいです。

退行催眠は思っていたより強烈でした。子供の頃のことを思い出すだけかなと思っていたのですが、当時の感情が湧き上がってきて、思わずおお泣きしてしまいました。

インナーチャイルドと対面する場面でも、その子が愛おしくてやはり泣いてしまいました。その子も泣いていました。二人で抱き合いながら「大丈夫だよ。」と声をかけてやり、その子も安心してくれたみたいです。

事前のカウンセリングの時、インナーチャイルドをケアーすることの大切さを野原さんから聞いていましたが、今、そのことを実感しています。

インナーチャイルドが安心してくれて、私の心にも安心感が芽生えてきました。今までは、訳もなく不安だったのですが、この不安感はインナーチャイルドが抱いていた不安感だったんだなと思いました。

「家に帰ってからもインナーチャイルドと接する時間を持ってください。」と野原さんにアドバイスされていたので、毎日、その子と一緒に遊ぶイメージをしています。その子は日ごとに元気になっていくみたいで、私もとてもうれしいです。

今回のインナーチャイルドは、私が4歳の時の子でしたが、小学校に上がってからも辛い経験をしているインナーチャイルドが私の中で助けを求めている感覚があります。是非、野原さんのセラピーで他のインナーチャイルドもケアーしてあげたいと考えています。

また予約を入れさせていただきますので、その節はどうぞよろしくお願いいたします。

長くなりましたが、まずは、ご報告まで。

(野原談:ご自宅でインナーチャイルドと遊んであげているとのことで、とても良いことだと思います。傷ついているインナーチャイルドは常に自分を見てほしいと感じていますので、一緒になってその子と遊んであげたり、話を聞いてあげることによって、癒され再生していきます。インナーチャイルドをケアーすることは自分自身をケアーすることにもなりますので、今後も是非、続けてください。またお待ちしております。)

癒しの旅

 

野原さん、こんにちは。昨日、ヒプノセラピーをしていただいたWです。ご丁寧な対応をしていただきましてありがとうございました。

初めてのセラピーで緊張していましたが、野原さんとお話を進めるうちに、いつの間にか緊張が解けて、自分の心の中に抱え込んでいたものをお話することができました。

心の中に抱え込んでいたものが大きく膨らみ過ぎて、もう限界というところまできていました。心療内科などの病院に行こうかとも思っていたのですが、薬を飲むのが嫌でセラピーを受けるという選択をしました。

ヒプノセラピーは以前から興味はあったので、いろいろと調べ、心を癒すにはちょうど良いのではと考えました。この考えは正解だったみたいです。セラピーを受けることによって、心の中の感情を解放することができましたし、潜在意識も変えることができました。

ヒーリングをしていただきながら、ハイアーセルフからのメッセージにも救われたような気がします。ハイアーセルフは私を導いてくれている、でもその導きを拒んできてしまったのは自分なんだという思いがしました。これからは、ハイアーセルフの導きに耳を傾け、従っていきたいと思います。

私の癒しの旅は、まだ始まったばかりです。これからもお世話になると思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

(野原談:癒しの旅が始まったと書いてくれました。その旅に同行させていただいて光栄です。これからも、感情の解放、潜在意識のクレンジングをおこなっていきましょう。ハイアーセルフからのメッセージもその都度、お伝えしていきますね。こちらこそ、よろしくお願いします。)

 

潜在意識が変わった?

 

りょうじさん、先日はどうもありがとうございました。

セッションを受けて少し時間が経ちましたが、晴れ晴れした気分が続いています。

意識・潜在意識が変わったのでしょうか? 「潜在意識が変わると自分も変わりますよ。」と、りょうじさんに教えてもらいましたが、不思議と今までのネガティブな感覚に陥りません。私は一度落ち込むと、とことんネガティブになるのですが、それがなくなっています。まだセッションを受けて時間が浅いので、これからのどうなるのかわかりませんが、今のいい感覚を維持していくためにも、近いうちにセッションをお願いしようと思っています。スケジュールが決まりましたら予約を入れさせていただきます。

セッションの最後でヒーリングとチャネリングによるメッセージもすごくよかったです。

またよろしくお願いいたします。

 

(野原談:催眠療法によって潜在意識に働きかけ、潜在意識を好ましい状態に変えていくことを行いましたが、いい結果が出ているようで何よりです。たぶん、あと数回セッションを重ねれば、ネガティブな感覚に悩まされることもなくなってくると思いますよ。一緒な頑張っていきましょう。)

おもいきって涙を流しました。

 

こんばんは。

今日、催眠療法をしてもらったFです。今日はありがとうございました。

お話を聞いてもらって、退行催眠をすることになったので少しドキドキしましたが、ちゃんとリラックスできましたし、「催眠状態になっていましたよ。」と後で言っていただいて安心しました。

退行催眠で「子供の頃の辛かった場面へ潜在意識は戻って行きます。」と言われた時、真っ先に浮かんできたのが学校でいじめを受けていた場面でした。「やはりそうか。」と思いました。自分で目をそむけていた出来事でしたが、潜在意識の中にはしっかり残っていたんですね。

あっという間に、その時の感情が甦ってきて大泣きしてしまいました。恥ずかしかったけれど、「泣くことで感情の解放になります。」と野原さんに言われていたので、おもいきって涙を流すだけ流しました。

インナーチャイルドと向かい会う場面でも泣けてきました。その後、野原さんに暗示をかけてもらって、私もインナーチャイルドも安心できました。

最後のヒーリングもとっても気持ちよかったです。ハイアーセルフからのメッセージも印象的で、いい暗示になってくれたと思います。

催眠療法を終えて、今の気分はすっきりしています。インナーチャイルドも笑ってくれているように感じます。

催眠療法を受けようかどうしようか迷っていたんですが、受けてよかったです。またインナーチャイルドに会いたいので、催眠療法を受けさせていただきたいと思っています。またご連絡しますので、よろしくお願いします。

(野原談:涙を流すだけ流して、溜め込まれていた辛い感情が解放されたと思います。いじめはとっても辛い体験です。その体験をしていた時のインナーチャイルドを癒してあげると、今の自分も癒されます。また催眠療法でインナーチャイルドをケアーしてあげることができるといいなと思います。ご連絡、お待ちしております。)

 

ダイエットのための催眠療法

 

先日はダイエットのための催眠療法をしていただきましてありがとうございました。暗示が効いているのか、今のところ過食の傾向が治まっています。「食べたい」と思うのですが、「別に食べなくても平気」という思いが勝り、結果的に食べ過ぎが治まっています。私の頭の中で「食べなくても平気」「食べ過ぎない」という、先生にかけてもらった暗示の言葉が響いています。暗示の力ってすごいですね。この暗示を徹底的に頭の中、潜在意識の中に刻み込みたいです。「5回位のセッションが目安になる」と先生が言っていたので、あと4回は通ってみようと思っています。次回、またお伺いしまうので、その時はよろしくお願いします。

(野原談:暗示が効いているようでよかったです。この暗示が完全に潜在意識に浸透すれば、ダイエットに繋がると思います。理想体重を目指して頑張りましょう。)

「インナーチャイルド」を見つめなおす

 

野原先生、本日は誠にありがとうございました。

自分にとって、催眠療法は母との事を思い出す、辛い療法のイメージがどうしても抜けず、「子供の時に感じた心の傷」を見つめなおす事に勇気がいりました。

恵理菜さんのワークショップやセッションを受けさせている際に最後に思いあたるのが、「インナーチャイルド」を見つめなおす事でした。

心の隅に置いていましたが、「このままでは進まない」気がし、向き合ってみました。

思っていた通り、催眠に入る手前でも涙が溢れてきましたが、誘導して頂く声を頼りに自分の傷ついた部分をゆっくり、客観的に見つめて行く事で、安心して感じ、考えて行く事が出来ました。

何度も肯定の言葉をかけて頂いた後に、野原先生の手からヒーリングエネルギーを流して頂き、その後で宇宙からのメッセージを頂いたのですが、最初はオリンさんから、その後にお釈迦様からお言葉を頂きました。

欲張りな自分としましては、「お二人からメッセージがこないかな…」と思っていたのですが、念願叶った!と嬉しかったのですが、野原先生を通して宇宙からの全く違う口調と声、真意なメッセージに「見守られている」事を感じ、安心してセッションを終わる事が出来ました。

私にとって、山あり谷ありと感じるセッションでしたが、最後に映像で例えるなら、晴れやかに頂上に着いた後、雨が降った後に見える虹を見る様な爽快感が残ったセッションでした。

いつも長い目でじっくり向き合ってくださる恵理菜さん、野原先生、オリンさん、お釈迦様、見えないけれど、きっと沢山の存在に見守られて、助けられている事が改めてわかり、感謝の気持ちをお伝えしたく、メールさせて頂きました。

辛い時、波がある時、またお邪魔させて頂くかもしれません。その時はまたよろしくお願い致します。

ありがとうございました。

 

(野原談:爽快感が残ったセッションになって私としても嬉しいです。インナーチャイルドを見つめなおす事は、とっても大事なことです。いつも意識の中で、心の中で、インナーチャイルドは自分を見つめなおしてほしいと願っていると思います。勇気をもってセッションを受けていただいてありがとうございまいた。辛い時、波がある時、いつでもご連絡ください。)
  

【性格について】

自分の性格で悩んでいる人も多いと思います。その性格のせいで仕事や恋愛がうまくいかないと、自分自身を責めてしまうこともあるかもしれません。でも、自分で嫌だと思っている性格が、実は自分の長所や魅力になっていることも結構あるのです。

健一さん(仮名)は、自分のおとなしい性格を直したいという理由でセラピーを受けにきてくれました。
健一さんは営業の仕事をしているのですが、おとなしい性格のため担当している商品をお客さんにプッシュできないと話してくれました。
営業成績もなかなか上がらないで、肩身の狭い思いで会社に行っているようです。ですから、積極的で自分を全面に押し出せる強い性格に変えたいという希望を持っていました。

健一さんとのセラピーは、まず催眠状態で自分の嫌な面を眺めてもらうことからはじめていきました。
真っ先に浮かんできたのは、営業で弱気になっている場面です。そして、そんな自分に対する感想は「気が弱い性格はうんざりだ。もっと積極的にならないといけないんだ。」というもので、かなり自分自身に腹が立っているようでした。
そこで、私のほうから次のような質問をしてみました。「もしあなたのおとなしい性格が、知らないうちに自分の役に立ってくれていたとすると、どんなことがあげられますか?」

健一さんは「そんなことはあるはずはない。」といった表情をしていましたが、しばらく考えた後、次のような答えが返ってきました。
「そういえば、子供の頃から人と争うことはなかったと思います。気が弱かったんで。今でも平和に物事を進めようと気を配っています。」
「では、もし気の強い性格で、自分を全面に押し出す性格だったらどうなっていたでしょう?」
私の質問の後、少し間をおいて健一さんはこう答えてくれました。
「かなり周りの人と衝突していたかもしれません。」

おとなしい性格というのは、マイナスのイメージがあるかもしれません。しかし、おとなしい性格が穏やかさや控えめさをつくりだして、その人のすばらしい個性につながっていることもあるのです。
おそらく健一さんもそのような人なのでしょう。人と争ったり、競い合うことはなるべく避けて、平和な人間関係を築いていくことを本当は望んでいるのだと思われます。
もちろん仕事においては、もっと積極的に行動したほうがいいところもあるかもしれません。しかし、自分の性格を完全に否定してしまうのではなく、自らの性格を認めて受け入れた上で、直すべきところは直していくことが大切かと思われます。

その後の健一さんとのセラピーは、おとなしい性格は自分の個性や資質であり、否定すべきではないということを潜在意識に暗示していきました。
そして、自分の個性を生かした仕事のスタイルを考え、その理想的な自己イメージを潜在意識に浸透させることを行っていきました。
こうすることで、自己否定の気持ちが弱まりイメージした自分に近い行動がとれやすくなるのです。

これらのセラピーによって、すぐに良い結果が現れてくるとも限りません。健一さんの場合も、セラピー後に営業成績が上がったわけではありませんが、自分を責める気持ちや仕事に対する焦りの気持ちは軽減されたようでした。

(健一さんの了解を得て、書かせていただきました。)

【「つまずき」による気づき】

加奈子さん(仮名・20歳)は小学校の頃から勉強が得意で、常にクラスでトップレベルにいました。
そして県下では最も偏差値の高い高校へと進学したのです。

当然のことながら、そこにはそれぞれの中学で勉強がよくできた人たちが集まっていました。
そして、その中でテストの点を競い合う生活が始まったのです。それまではいくら勉強ができても、自分と同レベルの集団に入れば勝ち残っていくのは難しかったようで、次第に成績が落ち始め、高校一年の終わりには落ちこぼれ的な存在になってしまったのでした。

また、その負い目から友達とも距離ができてしまって、最後には中退してしまうという結果になってしまったのです。
結局この体験がもとで、自信喪失・自己嫌悪といった傾向に悩まされているというのが加奈子さんの悩みでした。

私は加奈子さんを催眠状態へと誘導し、高校の頃を思い出してもらいました。
催眠状態に入ると自我・エゴが弱まり、様々な気づきを得ることも可能なことがあります。
ですから、なぜ高校でつまずく必要があったのか、その答えを求めてみたかったのです。

「この高校生活を経験することによってしか学べないことがあったとしたら、どんなことがあげえられますか?」という私の問いに対し、はっと気づけてきたことが加奈子さんにはあったようでした。

「勉強についていけない人の気持ち。仲間はずれになる人の気持ち。」と加奈子さんは答え、さらに続けてくれました。
「私は小さい頃から勉強ができて、大人たちから誉められていました。だから自分はすごいんだと思いこみ、勉強ができない子供を密かに馬鹿にしていたんです。でも高校で自分ができない立場になり、その立場に置かれる事がどんなことなのか、身をもって体験し学んだような気がします。」
「では、そこでつまずかないで、スムースに人生が進んでいったらどうなっていたでしょうか?」と私は尋ねました。すると加奈子さんは次のように答えたのです。
「ひょっとしたら傲慢な人になっていたかもしれません。少なくても苦しんでいる人や悩んでいる人の気持ちは考えたり理解したりしなっかたように思います。」

人は自分がその立場に置かれることによって、はじめてそこにいる人の気持ちがわかるのかもしれません。
その後のセラピーでは、高校時代のつまずきは必ずしも否定するものではなく、自己成長には必要な体験であったということを暗示し、潜在意識での肯定的な認識の変化を促していきました。
こうすることで、自己否定や自己嫌悪の気持ちが和らいでくるからです。

何回かのセラピーを続けていくうちに、加奈子さんの気持ちも落ち着いてきたようで、再び前進していくきっかけをつかんでくれたようでした。
(加奈子さんの了解を得て、書かせていただきました。)
 

【不仲な両親が教えてくれたこと】

美紀さん(仮名)は、今まで2回、結婚を意識した恋愛をしましたが、2回とも自分でその関係を壊してしまっています。普通に男性と付き合うことには問題ないのですが、結婚まで話が進んでいくと、相手のことが好きなのに先に進めなくなってしまうのです。
「結婚しても幸せになれる気がしない」という気持ちがどうしてもあって、このことが大きな悩みになっていました。

美紀さんとのカウンセリングを進めていくと、両親はすでに離婚していて、離婚前も激しい喧嘩を毎日のように繰り返していたことがわかってきました。美紀さんがこの不仲な両親から影響を受けていることは推測できます。そこで催眠状態で子供の頃へと誘導し、両親の喧嘩の場面を思い出してもらいました。すると、美紀さんの呼吸が突然荒くなり、激しく泣き始めたのです。

「怖いよ、怖いよ、パパとママは何で喧嘩ばかりするの?」
深い催眠状態に入っている美紀さんの意識は、幼い頃の自分に戻っているので幼児語で話してきます。そして身体を震わせて、「大きくなっても結婚なんてしない。喧嘩したくないもん。」と話すのでした。

おそらく子供の頃の美紀さんは両親を見て、結婚=喧嘩と認識し、それが潜在意識に刻み込まれたのだと思います。また子供の自分(インナーチャイルド)が、今なお悲しみ続けているのも伺えました。そのため結婚という状況が出来上がると、無意識にそれを拒否してしまっていたのでしょう。

このような場合、傷ついた子供の自分(インナーチャイルド)を癒してあげて、それと同時に結婚に対する認識の変化を促すことが大切です。
その後のセッションでは、催眠状態で子供の自分と向かい合うことをイメージして、その子を優しく抱きしめたり、一緒に遊んであげたりしてもらいました。こうすることにより幼い自分が癒され再生していくのです。また結婚に対する肯定的な暗示を与え、潜在意識での認識を切り変えていきました。

何回かこのようなセッションを行ううちに、美紀さんの気持ちも落ち着いてきたようです。そして最後のセッションで次のようなことを話してくれました。

「両親の不仲や離婚を体験したのは、ある意味で私にとって必要なことだったかもしれません。間違った夫婦のあり方を父と母が見せてくれたような気がしてきたんです。あなたはこんな結婚はしないで、本当の幸せを築きなさいって。この両親のもとで生まれ育つことで、大切なことを
学んできたのかな。親って反面教師なんですね。もう親を恨むことは終わりにします。」

すべての状況に深遠な意味があります。その意味に気づくため、あえてその状況が与えられていることもあるかもしれません。美紀さんのケースも、まさにそれだったのかもしれません。

(美紀さんの了解を得て、今回、書かせていただきました。)
 

【繰り返される恋愛パターンの理由】

様々な問題を抱えて、皆さん、セラピーにお越しになりますが、今回は恋愛問題に関して取り上げてみたいと思います。

あつ子さん(仮名)は20代半ばのOLの方で、好きになる人はいつも酒癖が悪く、付き合いはじめてしばらくすると、酒に酔った彼の暴言・暴力に傷つき、それでも何とか耐えようとするのですが、最後には関係がこじれてしまうという恋愛パターンを繰り返していました。
そして、今では恋をしたり結婚を考えたりするのが怖くなっているということに悩んでいました。

あつ子さんとのカウンセリングを進めていくと、次のようなことがわかってきました。
あつ子さんの父親が酒好きで、酔ってくると人が変わったように自分のストレスを撒き散らす人だったのです。
あつ子さんが12歳の時、父親は病気をして、その後、酒量は減るのですが、幼少の頃のあつ子さんは酔った父親が母親を怒鳴ったり暴力をふるう場面をよく見ていたのです。

生まれ育った環境や幼児期体験が、その後の自分に何らかの影響を及ぼしてくることはよくあります。
ですからあつ子さんの恋愛パターンも、父親からの影響を受けていることは十分考えられます。
そこで退行催眠により、あつ子さんを幼児期へと誘導し、父親が酒を飲んでいる場面を思い出してもらいました。
すると意外なことがわかってきたのです。
酔った父親は母親に暴言を吐いているのに、母親はただ耐えているのです。
そして、諦めた表情で「お父さんは仕事で疲れているから仕方ないの」と、常にあつ子さんに話していたのです。

また、幼い頃のあつ子さんはそのような光景に慣れてしまっていたので、特に嫌な気持ちにもなっていなかったのです。
しかも、普段の父親はとても優しく、あつ子さんも父親のことが大好きでした。
そして、あつ子さんは催眠の中で重要なことを思い出してくれました。
「子供の頃、お父さんのような人と結婚したいって思っていたんです。ずっと忘れていたんですけど。」

結局、父親への思いと両親の夫婦関係のイメージがあつ子さんの潜在意識にしっかりと刻み込まれて、潜在意識が父親のような人を引きつけて、あつ子さんは母親がしていたことを繰り返していたのです。
このような場合、幼少時代に刻み込まれた潜在意識での認識やイメージを変えていくことにより、現実面に変化をもたらすことが期待できます。
そこで、次のような暗示をあつ子さんの潜在意識に伝えていきました。

「あなたは父親の影を他の男性に求めたりはしません。
酒癖の悪い人を引きつけたりもしません。
自分にもっともふさわしい人をパートナーとして選びます。」

あつ子さんに新しい恋人はまだ現れていませんので、暗示の結果がどうでるかはわかりませんが、繰り返していた恋愛パターンの理由に気づけただけでも気持ちが落ち着いてきたようです。

(あつ子さんからの許可を得て、今回書かせていただきました。)
 

【愛されること、愛すること】

真由子さん(仮名)は結婚して5年になります。子供はいません。ご主人とは恋愛で結ばれましたが、最近は喧嘩が多くて夫婦仲が以前と比べてかなり悪くなり、そのためストレスが溜まって疲れてしまっているとのことでした。そして、何とかご主人との関係を元に戻したいという希望を持っていました。

主な喧嘩の原因を尋ねると、「主人の仕事が忙しくて、帰りはいつも遅いんです。休みの日は一日中寝ていて、夫婦のコミュニケーションがとれていないんです。」と答えてくれます。
ご主人がしっかりと自分の方を向いてくれれば、喧嘩にはならないというのが真由子さんの言い分だったのです。

もし真由子さんの言うことが正しければ、催眠療法は役に立たないと思われます。夫婦のあり方をご主人が考えていく必要があるからです。
しかし、真由子さんにはせっかくお越しいただいたので、とりあえず催眠状態になっていただき、夫婦の関係を眺めてもらうことにしました。催眠状態になると自我が弱まり、心の声に耳を傾けやすくなってくるからです。

催眠状態になった真由子さんに、ご主人と出会ってから現在に至るまでの様子をふり返ってもらい感想を尋ねてみました。
「主人はいつも優しいです。出会ってからずっと。1年前から仕事上で責任のある立場を任されて大変なんです。だから休みの日はぐったりしてるんです。」

初めの真由子さんの話しぶりとは少し違ってきているように感じます。私はさらに質問してみました。
「ご主人は今でもあなたを愛してくれているでしょうか?」
真由子さんは小さくうなずき、「主人の愛は感じています。彼はただ仕事が大変なだけなんだと思います。」と答えてくれました。

「では、あなたは今でもご主人を愛していますか?」と私が尋ねると、真由子さんはここで答えにつまってしまいました。そして深く考え込んでいる様子です。
私は少し時間をおいて、再度、答えを求めてみました。すると次のように話してくれたのです。

「主人のことは愛しています。でも私はそのことを表現してこなかったように思います。私は両親に愛され続け、主人も私を愛してくれています。愛されることが当たり前で、自ら積極的に人を愛し、その気持ちを態度で表すことができていないのかもしれません。」

真由子さんは大切な事を感じとっている様子です。私は尋ねました。
「今後、ご主人との関係はどうしていけばいいでしょうか?」
すると、すぐにこう答えてくれました。
「今の主人の状態をもっと理解して受け止めてあげたいです。そして、愛する気持ちをもっと私のほうから表現していけば、彼の疲れも和らぐような気がします。」

意外な方向へと話が流れていきましたが、何かひとつの答えが出たのかもしれません。冒頭での真由子さんの言い分は自我からのものであり、真由子さんの心は自分がどうすればいいのかわかっていたのかもしれません。
(真由子さんの了解を得て、書かせていただきました。)
 

【あがり症】

英明さん(仮名)は30歳の男性で会社員の方です。最近、仕事上の会議で発表したりする機会が増えてきているそうですが、人前に出ると緊張してしまい、うまく話すことができないという悩みを抱えていました。

英明さんのようなケースは、過去に人前で失敗したり、恥ずかしい思いをして、そのことが潜在意識にしっかりと刻み込まれているため、つい緊張してしまい話せなくなってしまうということが理由として考えられます。
そこで退行催眠によって、その原因となる出来事を思い出してもらってみたのですが、なかなかそのようなことは出てきませんでした。

そのため2回目からのセラピーでは方法を変えて、イメージトレーニングを行うようにしていったのです。
イメージトレーニングとは、理想的な自己イメージを潜在意識に浸透させることにより、自らをそのイメージ通りに変化させていくものです。

人間の行動や反応の仕方は、その人の意識していることによって大きく左右されてきます。自分が「失敗するのではないか」と日ごろ意識していれば、その否定的な意識によって否定的な行動がもたらされ失敗という結果が生み出されてしまう可能性があります。反対に、「うまくいくんだ」と絶えず意識すれば、またそのような肯定的なイメージを潜在意識に浸透させることができれば、自然に自分がそのように反応して理想的な結果を得ることが可能になってきます。

英明さんには催眠状態において、会議でスムースに発表しているイメージをなるべくリアルにしてもらうようにしました。会議室の様子を思い浮かべ、そこに参加している人を思い浮かべ、そして、その中で落ち着いて発言している自分をしっかりと思い浮かべて、その感じ、その感覚をつかんでもらうようにしました。
催眠状態とは潜在意識と繋がりやすくなっている状態ですので、イメージしたことが意識の奥深くに馴染んでいきやすいのです。そして、この肯定的な自己イメージが潜在意識に入れば入るほど、そのイメージに近い行動がとれるようになるのです。

英明さんとは、このようなイメージトレーニングを何度か行っていきました。また、夜、眠りにつく前や朝の寝起きの状態で、イメージトレーニングを行ってもらいました。寝る直前や寝起きの状態は催眠状態と同じであり、イメージを浸透させるには効果的なのです。

このイメージトレーニングを通じて、会議でうまく話せないという英明さんの悩みは少しずつ改善されていきました。人前でまったく上がらなくなったということではありませんが、会議で発表するということに関しては支障がなくなってきました。

イメージトレーニングは自己催眠法として自分自身で行うことができます。何か苦手なものがある時、試してみるのもいいかもしれません。

(英明さんの許可を得て、書かせていただきました。)