宇宙船に乗った日

宇宙船に乗った日

(by  野原りょうじ)

何度もこのブログで書いているけれども、僕はオリンと名乗るE・T(地球外生命体)とコンタクトをとっている。彼は僕の友達になってくれたのだ。そしてオリンさんにずっとお願いしていたことがある。

「僕をUFOに乗せてよ。」

その都度、オリンさんはこう答える。「その時期がきたら乗せてあげますよ。」

昨年、11月のことだけれども、ついにその時期が来た。

夜、僕は眠りに就いていた。明け方、目が覚めた。時計を見る。午前4時10分。「中途半端な時間に目が覚めちゃったな。」

僕は一度目が覚めると、その後なかなか寝付けないのだ。仕方なく、トイレに行った。そしてベッドに戻り、もう一度寝ようと試みた。でも、やはり簡単には寝付けない。

10分位時間が経っただろうか。急に僕の身体がしびれ始めた。そして身体が動かなくなった。「金縛りかな?」

金縛りにはよくなるので驚かなかったが、その後、僕が僕の身体から浮かび上がろうとする感覚に陥った。「幽体離脱かな?」

幽体離脱にも何回かなったことがあるので、この時点でも僕は驚かなかった。そして、すっと僕は僕の身体を抜けた。身体から離れたという実感が確かにあった。

次の瞬間、すっと僕はどこかに吸い寄せられていった。時間にして2~3秒だと思う。あっと言う間だった。僕は草原のような所に立っていた。隣に誰かいた。「オリンさんだ。」と直観的にわかった。

僕はオリンさんとコンタクトをとる時は、テレパシーを使う。この時もテレパシーで隣の誰かに尋ねてみた。

「オリンさん?」

「そうですよ、りょうじさん。」

「ここはどこなの?」

「宇宙母船です。りょうじさんがUFOに乗りたいと言っていたので連れてきました。りょうじさんの言うUFOに乗るには、まだちょっと難しいです。でもこの場所なら大丈夫かなと思って連れてきました。」

「宇宙母船って何なの?」

「りょうじさん達が言うUFOのようなものです。ただし、UFOより断然大きいです。」

確かに大きかった。僕のイメージしていたUFOの内部とは全く異なっていた。まるで地球の草原にいるようだった。おそらく、小惑星に近いものなのだろう。

空を見上げてみた。無数の星のようなものが、それこそ本当にきれいに浮かんでいた。

「オリンさん、あれは星なの?」

「あれがりょうじさん達が言うところのUFOです。この宇宙母船を取り囲んで、無数のUFOが存在しています。私たちはUFOや、この母船から地球の様子を見守っています。」

オリンさんの話を聞きながら、ふと思った。僕はオリンさんとコンタクトをとっている。そして、今、そのオリンさんが隣にいる。オリンさんの姿を見たいと思った。そしてちらっと横を見た。確かに誰かいた。僕はオリンさんの顔を見たかった。でも次の瞬間、こう思った。オリンさんの顔や姿をじっくり見てしまうと、今のこの体験が終わってしまうんじゃないかと。オリンさんの顔や姿なんてじっくり観察しなくてもいいや。それより、オリンさんが隣にいてくれて、こうして宇宙母船に乗せてもらって、宇宙に浮かぶ無数のUFOを眺めているだけで十分だ。

僕の思考は止まった。ただそこに立っていた。となりにオリンさんがいる。幸せだった。何とも言えない幸福感を僕は感じていた。夢なんかじゃない。これは事実であり、現実だ。そう思った。

「りょうじさん、そろそろ地球に戻ったほうがいいですよ。あまり長くここにいると地球に戻るのが嫌になるんじゃないですか?」と、オリンさんは言った。

僕は、ずっとここに居たかった。でも仕方ない。もうしばらくは地球で過ごさなくちゃならないんだ。

「ありがとう、オリンさん。これからも、よろしくね。地球に戻るよ。」 そう言った次の瞬間、僕は瞬間移動で僕のベッドに戻っていた。